


ハリントンジャケットとは、「英国」を最も象徴するブルゾン。
テーラードジャケットほど構えず、ミリタリージャケットほど無骨でもない。
それでいて、どんなスタイルにも自然と馴染む。
そんな絶妙な立ち位置を持つのがハリントンジャケットです。
1930年代、英国・マンチェスターの老舗ブランドBARACUTAが開発したG9ジャケット。
その後、アメリカのテレビドラマ『Peyton Place』で主人公ロドニー・ハリントンが着用したことから、「ハリントンジャケット」という名前が世界中へ広まりました。
ゴルフウェアとして生まれた背景を持ちながら、
英国王室、
アイビーリーガー、
モッズ、
スキンズ、
そして90年代のブリットポップまで。
時代ごとに様々なカルチャーを横断しながら愛され続けています。
それほど完成度の高いデザインなのです。
英国王室が愛した上品さ。
英国王室の装いを見ると、ハリントンジャケットは決して若者だけの服ではないことが分かります。
ベージュのコットン。
ネイビーのニット。
グレートラウザー。
ブラウンスエードシューズ。
色数を抑え、
素材で魅せる。
それが英国らしい着こなしです。
派手なデザインではなく、
長く付き合える道具として選ぶ。
まさにSCYE BASICSの思想とも重なります。
ブリットポップが愛した自由さ。
一方、1990年代。
OasisやBlurを中心としたブリットポップでは、
ハリントンジャケットはストリートカルチャーの象徴となります。
Tシャツ。
デニム。
スニーカー。
ラフな着こなしなのに、
どこか品が残る。
それはハリントンジャケット自体が持つ英国らしい設計のおかげでしょう。
クラシックだからこそ、
着る人によって表情が変わる。
これほど懐の深いブルゾンは多くありません。
SCYE BASICSが再構築した、新しいハリントン。
SCYE BASICSはヴィンテージをコピーするブランドではありません。
歴史を理解し、
現代の生活へ自然に落とし込むことを得意としています。
今回のリバーシブルハリントンもまさにそう。
英国らしいクラシックを守りながら、
現代的なシルエットへ再設計しています。
表情① ベージュコットンギャバジン

最初に目を惹くのは、
高密度コットンギャバジン。
しっかりとしたハリ。
美しいドレープ。
そして光の当たり方によって変わる柔らかな艶。
ベージュという色は、
派手さではなく、
品格を表現する色です。
ネイビートラウザー。
グレースラックス。
ホワイトデニム。
どれと合わせても自然に馴染みます。
表情② シェパードチェックという英国。

裏返すと現れる、
ウール100%のシェパードチェック。
シェパードとは「羊飼い」。
英国やスコットランドで古くから愛されてきた伝統柄です。
グレンチェックほどドレス過ぎず、
タータンほど主張しない。
静かな存在感があります。
リバーシブルで着れば、
まるでヴィンテージの英国ブルゾン。
一着でまったく異なる世界観を楽しめます。
このブルゾンは美しい。
実は一番好きなのは、
完全に裏返した姿ではありません。
襟を寝かせた時。
前を開けた時。
そこからほんの少しだけ覗くシェパードチェック。
この"見えそうで見えない"くらいの分量が絶妙なのです。
英国テーラリングには、
裏地を魅せる文化があります。
歩いた瞬間。
風を受けた瞬間。
ほんの一瞬だけ現れる色。
SCYEはその美学を、
リバーシブルという構造で表現しています。
ダブルジップだから完成するシルエット。
今回採用されたダブルジップも重要なポイントです。
下だけ少し開ける。
上下を開ける。
フロント全開。
ジップの位置だけで、
まるで違う服のように見えます。
座った時も自然。
歩いた時も裾が暴れない。
シルエットまでデザインされた仕様です。
長めの着丈だからこそ遊べる。
近年のブルゾンは短丈が人気ですが、
SCYEは少し長め。
ここにも理由があります。
そのまま着れば、
クラシックな英国ブルゾン。
裾リブを内側へ折り返せば、
現代的なショート丈。
一着で二つのバランス。
体型やボトムスによっても調整できます。
これは既製服では意外と少ない設計です。

テーラーから見るSCYE。
SCYEが他ブランドと違うのは、
立体裁断です。
肩が自然に落ち、
腕が前へ動く。
ラグランスリーブでありながら、
肩周りがだらしなく見えない。
この美しいシルエットは、
テーラリングの技術があるブランドだからこそ実現できます。

apartirより
服には背景があります。
英国王室が選んだ理由。
ブリットポップの若者たちが愛した理由。
そのどちらも理解したうえで、現代のワードローブへ落とし込んだのが、このSCYE BASICSのリバーシブルハリントンジャケットです。
ベージュのコットンギャバジンが持つ静かな品格。
シェパードチェックが醸し出す英国らしい奥行き。
襟元や前立てからわずかに覗くチェック、ダブルジップによる自在なシルエット、そして着丈をアレンジできる設計まで、一着の中にいくつもの表情が宿っています。
写真では伝わりきらない立体感や素材の質感、リバーシブルならではの見え方は、ぜひ実際に袖を通して体感していただきたいポイントです。
名古屋・納屋橋のapartirでは、スタイリングやサイズ選びも含めてご案内しております。オンラインショップとあわせて、自分らしい英国スタイルを見つけてみてください。