「クラシックの再構築」——ベンタイルコットンで仕立てる、"apartir"のオーダーグルカショーツ
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「クラシックの再構築」——ベンタイルコットンで仕立てる、真夏のグルカショーツ
このショーツのデザインに込めたのは、“機能と品格の共存”です。
軍服にルーツを持つグルカショーツは、その起源からして非常に合理的で無駄がない。けれど同時に、どこか気品を感じさせる構造美があります。私はその魅力を、現代の都市生活者にふさわしい一本として再構築したいと考えました。
ベンタイルという選択肢
このショーツに採用した生地は、英国空軍のために開発された「ベンタイルコットン」。
極めて高密度に織り上げられたこの素材は、撥水性と防風性に優れながら、天然繊維の通気性や風合いも損なわないという、非常にバランスの取れたファブリックです。
ミリタリーにルーツを持つデザインに、やはり相応しいのはミリタリー由来の素材。
しかし、そこに「機能性の押しつけ」ではなく、「上質さ」として表現される佇まいを求めたのが、このベンタイルです。見た目に派手さはありませんが、光を受けた時の鈍い艶と、手にしたときの密度感に、この生地の本質が宿っています。
テーラーとして仕立てるショーツ
このショーツは、いわば“サマートラウザーの短縮版”ではなく、「夏に最適化されたテーラードパンツ」です。
・深めの股上は、クラシックな佇まいを保ちつつ、腰まわりの安心感と快適さを実現。
・ツーインタックで腰まわりにゆとりを持たせながら、脚のラインを綺麗に整える。
・サイドアジャスター仕様により、ベルトレスでもウエストが美しくフィットする。
・裾は軽やかにダブル仕上げ。ジャケットにもサンダルにも対応する抜け感。
一見して「ショーツ」と分類されるこの一本ですが、私は“夏に穿けるトラウザー”としてのバランスに最も心を砕きました。
スタイルと快適さの、その間で
日頃から、“クラシックに敬意を払いながらも、それを現代にどう着地させるか”ということを考えています。
このショーツは、あくまで「楽であること」を前提にしながら、品格を失わない佇まいを目指しました。
どこかパリのリネンジャケットにも、ナポリの半袖シャツにも合うような、そんな余白のあるデザイン。
街でも、旅先でも、ジャケットと合わせてもサンダルでも。
「きちんと見えて、ラクに穿ける」。
それは、テーラーが仕立てるショーツにしかできない仕事だと信じています。
今季の素材バリエーションやカスタムオプションもご用意しております。
ぜひ、店頭にて実際に手に取り、生地の密度、シルエット、履き心地をお確かめください。
私たちテーラーが手がける“夏のワンマイルボトムス”を、ぜひご体感ください。
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apartir アパルティール名古屋
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