名古屋で仕立てる一着。
CANONICO SUPER120'Sが描く、静かな存在感。
「いつかはオーダースーツを。」
そう思いながらも、最初の一歩は意外と難しいものです。
価格やデザインよりも、
本当に自分に似合うのだろうか。
仕事にも休日にも着られるだろうか。
そんな想いを抱えながら、apartirの扉を開いてくださる方は少なくありません。
今回ご紹介するのも、そんな一着。
イタリア・CANONICO社のSUPER120'Sで仕立てた、スリーピーススーツです。

一着は、生地選びから始まる。
オーダースーツは、採寸から始まると思われがちですが、私たちはまず「どんな時間を過ごす服なのか」をお聞きします。
仕事で着る日が多いのか。
休日にもジャケットだけ羽織りたいのか。
長く着たいのか、それとも少し遊びを入れたいのか。
着る人の暮らしが見えてくると、不思議と選ぶ生地も変わってきます。

今回選ばれたのは、CANONICO SUPER120'S。
イタリア・ビエラ地方で350年以上続く老舗ミルが織り上げるこの生地は、柔らかな光沢と、空気を含んだようなしなやかさが魅力です。
華やかすぎず、地味すぎない。
年月を重ねても古さを感じさせない、美しい定番です。

クラシックは、細部に宿る。

今回の仕様は、一見するととても落ち着いた佇まい。
ですが、その印象を支えているのは、細かなディテールの積み重ねです。
低めに設定したベリードピークラペル。
英国的な雰囲気を感じさせるスラントポケットとチェンジポケット。
動きやすさと美しい後ろ姿を両立するサイドベンツ。


そして、深めの股上に2インタックを施したトラウザーズ。
どれも決して主張するためのデザインではありません。
着た瞬間に感じる安心感や、美しく見えるバランスのために選ばれたものです。
オーダーとは、足し算ではなく、引き算なのだと思います。
見えないところに、その人らしさを。
ジャケットを開いたときにだけ現れるペイズリーの裏地。
誰かに見せるためではなく、自分が少し気分良く着られるための遊び心です。
こうした"見えない贅沢"も、オーダーならではの楽しみのひとつ。
毎朝袖を通す時間が、ほんの少し楽しみになる。
そんな仕掛けが、一着の愛着を育てていきます。
完成は、ゴールではなくスタート。
約1か月半。
仕上がったスーツに初めて袖を通された瞬間、お客様の表情がふっと変わります。
鏡の前で自然と姿勢が伸びる。
肩を回してみる。
ポケットに手を入れてみる。
その何気ない仕草から、「自分の服になった」という感覚が伝わってきます。
私たちにとっても、この瞬間が一番嬉しい時間です。

服ではなく、人を仕立てる。
apartirは、セレクトショップであり、テーラーでもあります。
だからこそ、生地や仕様だけをおすすめすることはありません。
その人の仕事。
休日。
好きな服。
十年後も着続けられるか。
そうした背景まで含めて、一着をご提案しています。
オーダースーツは特別なものではなく、暮らしに寄り添う道具であってほしい。
"tailoring into everyday life"
その言葉を、これからも大切にしていきたいと思っています。

名古屋・納屋橋で、自分だけの一着を。
apartirでは、愛知県名古屋市中村区・納屋橋にてオーダースーツを承っています。
名駅からほど近い店内では、生地の質感やシルエットサンプルをご覧いただきながら、一着ずつ丁寧にご相談をお受けしています。
初めてオーダーをご検討される方も、お気軽にお声がけください。
仕立てる時間も、完成したその先も、長く楽しめる一着をご提案いたします。



