Scye DENIM ISSUE No.2
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背景、O様M様。
実は自身はもともとデニムは苦手。
デニムは色落ちするし、形が変わってしまう。
そのことに躊躇していた頃もありました。
そんな考え方そのものを消し去ったきっかけがScyeのデニム。
何しろこれらを着ている人は誰もが魅力的でしたので。
パターンワークと素材使いの妙に魅入られマイクローゼットへ鎮座しています。
今回は自身の愛用するアイテムをご紹介です。
・Lightweight Denim Chore Jacket
日本ではカバーオールという名称で親しまれているデニムジャケット。
欧米ではChore Jacketと呼ばれています。
"Chore(チョア)"とは"雑用・作業"といった意味、農場労働者が作業用ジャケットとして着用していた上着が元になっています。
そのチョアジャケットを、ライトオンスのデニムを用いて着易く仕立てたブルゾン。
まず、形がいわゆるカバーオールではない。
スモーキングジャケットと呼ばれるテーラードのジャケットを思わせるAラインなシルエット。
サイがエドワーディアンスタイルをベースとするところからも想像ができる。
当時、燕尾服と呼ばれるロングアウターが主軸だったのが、
ショート丈へ転換される時期なのだがワークウェアもテーラーのように仕立てられていたのであればそのようであったであろう。
ワークウェアでありながら上品な印象さえする。
大きめのポケットに襟と袖に仕立てられたコーデュロイがいいアクセントを出してくれる。
前期までのネイビーに比べると色味もプラスされてとても良い塩梅だ。
もちろん、リベット打ちやカン抜きによる補強のなどワークジャケットとしての仕立てを行いながら、
サイらしい立体的な袖付けやフォルムによりテーラードのような上品さを持ち合わせたジャケットになります。
襟を立てたり、袖捲りをしたりと着こなしのイメージが膨らみます。
・Wide Leg Jeans
サイが展開するデニムの中でも一番太いモデル。
緩やかなテーパードパターンながら、履くと裾までキレイに落ちるワイドストレート。
前モデルに比べてワンサイズほど太くなっておりさらにボリューム感を出していただけるようになっています。
自身も何本かサイズ違いで所有しているのですが、一昨年の頃のものと比較してもこの通り。
サイの定番をブラッシュアップする姿勢が伺えます。
15年ほど愛用している同型。
大きめウェストをベルトで絞って履いていただくことでヒップから裾にかけてのボリュームを楽しめます。
股上の深いデザインは、ゆったりとした履き心地とタックイン時にトラッドかつエレガントなは着こなしができますね。
素材は、サンホアキンコットンをインディゴでロープ染めしており履きこむほどに肌に馴染みかつドライな質感です。
大きめサイズをベルトで絞り履いていただくデザインとなっておりますのでお選びの際に参考にしてください。
合わせてサイの細身のベルトを使用いただくとぐっと雰囲気が出ます。
こちらはユニセックスでのサイズ展開になります。
過度なデザインを入れず、ベーシックなデニムをベースにサイの素材使い、パターンが計算されたワイドジーンズのマスターピースと呼べる逸品です。