SANDERS
APRON DERBY & MILITARY DERBY SHOE

革靴を選ぶとき、どうしても「ドレスか、カジュアルか」という二つの間で考えてしまう。
けれど、実際に毎日の服を見ていると、そのどちらにも振り切らない靴が一番出番が多かったりする。
デニムにも似合う。
チノにも似合う。
軍パンにも似合う。
それでいて、ウールのスラックスや仕立てたジャケットにも合わせられる。
今回apartirに届いたSANDERS APRON DERBYとMILITARY DERBY SHOEは、まさにそんな一足です。
英国靴らしさは、派手さではなく「立ち姿」にある
SANDERSは1873年、英国ノーサンプトンシャーのラシュデンで創業。
150年近くにわたり靴をつくり続け、英国国防省へのサプライヤーとしてミリタリーシューズも手掛けてきたメーカーです。現在のMILITARY COLLECTIONも、SANDERSが保有する英国軍用靴のアーカイブをベースにしています。
この背景を知ると、SANDERSの靴の見え方が少し変わります。
華美な装飾で目を引く靴ではない。
むしろ、
立ったときの姿。
歩いたときの足元。
パンツの裾から覗く革の面積。
そうした日常の中で、静かに存在感を発揮する。
英国の靴らしい魅力は、そういうところにあるように思います。


APRON DERBY
ワークウェアから生まれた、Uチップという美学
今回の一足の中でも、特に面白いのがMILITARY APRON DERBY。
トゥに沿ってぐるりと入るエプロンステッチが特徴です。SANDERSでは1130Bとして展開され、#266ラスト、ポリッシュドレザー、スタッズドラバーソール、グッドイヤーウェルト製法という仕様になっています。
いわゆるUチップ、エプロンダービーと呼ばれるデザインです。
もともとこの形には、ドレスシューズとは少し違う背景があります。
歩くこと、働くこと、屋外で使うこと。
そうした実用から生まれた靴のディテールが、いつしかファッションとしても愛されるようになった。
だからこそ、革靴でありながらデニムとの相性がいい。
デニムに合わせると、少し無骨に。
色落ちしたデニムに合わせれば、靴が持つワークウェアの背景がそのまま出てきます。
ただし、ポリッシュドレザーの艶がある。
この「無骨なのにきれい」というバランスが、APRON DERBYの面白さです。

スラックスに合わせると、少し力が抜ける。
一方で、ウールスラックスやジャケットに合わせると、Uチップの存在がスタイリングに少しだけ余白をつくります。
ストレートなドレスシューズほど堅くならない。
でも、スニーカーほどカジュアルにもならない。
その中間にある靴。
それがAPRON DERBYの魅力です。
![[SANDERS] Military Apron Derby Shoe ミリタリー エプロン ダービー - apartir Online Store アパルティール セレクトショップ](https://cdn.shopify.com/s/files/1/0692/7938/3859/files/sanders-military-apron-derby-shoe-sandersapartir-online-storenagoyaselectshop-829971_480x480.jpg?v=1775798680)
MILITARY DERBY SHOE
SANDERSを代表する、もう一つの顔
一方、MILITARY DERBY SHOEは、より端正。
SANDERSの定番として知られる1128Bは、現在では希少な3本針ミシンによる「ピューリタンステッチ」をトゥキャップと羽根部分に施し、ヒールには英国らしいクラウンマークを配しています。
同じダービーシューズでも、APRON DERBYとは印象が違います。
APRON DERBYが、
「働く靴」の記憶を感じさせる靴
だとすれば、
MILITARY DERBYは、
「制服としての靴」の端正さ
を感じさせる。
その違いは、服を合わせたときによりはっきりします。

「外羽根」という、日常に向いた構造
そもそもDERBYとは何なのか。
革靴には大きく分けて、内羽根のOxfordと外羽根のDerbyがあります。
SANDERSのDERBYは、甲の上に羽根が開く「外羽根」。
羽根が大きく開くため、足入れやフィッティングの調整がしやすいのが特徴です。
この構造のおかげで、スーツだけのための靴にならない。
太めのパンツにも合わせやすく、裾幅のあるトラウザーズを受け止めてくれる。
今の服に合わせるなら、この「少し余裕のある靴」というところが重要です。
黒い革靴なのに、意外と重たくない
SANDERSのこのシリーズで使われているのがPOLISHED LEATHER。
日本では一般に「ガラスレザー」と呼ばれることの多い、表面に強い光沢を持つ革です。
表面が均一で美しく、傷や汚れが付きにくく、比較的雨にも強い。
そして何より、この艶がスタイリングに効きます。
例えば、
黒のデニム × 黒のSANDERS
という合わせ。
![[SCYEBASICS] Selvedge Denim Baggy Jeans Black - apartir Online Store アパルティール セレクトショップ](https://cdn.shopify.com/s/files/1/0692/7938/3859/files/scyebasics-selvedge-denim-baggy-jeans-blackscyebasicsapartir-online-storenagoyaselectshop-7223080_480x480.jpg?v=1767348251)
一見すると重たそうですが、革靴の表面に光が入ることで、デニムのマットな質感との間にコントラストが生まれます。
黒は一色ではない。
デニムの黒。
ウールの黒。
コットンの黒。
そして、磨かれた革の黒。
素材が変わることで、同じ黒の中に奥行きが生まれます。
APRON DERBYとDERBY SHOE、どう選ぶ?
ざっくり分けるなら、
APRON DERBY
少しカジュアルに、服を楽しみたい人へ。
デニム、チノ、ベイカーパンツ、カーゴパンツ。
ワークやミリタリーの要素を持つ服との相性が抜群です。
それでいて、革の艶があるのでラフになりすぎない。
![[SANDERS] Military Apron Derby Shoe ミリタリー エプロン ダービー - apartir Online Store アパルティール セレクトショップ](https://cdn.shopify.com/s/files/1/0692/7938/3859/files/sanders-military-apron-derby-shoe-sandersapartir-online-storenagoyaselectshop-778522_480x480.jpg?v=1775798616)
MILITARY DERBY SHOE
もう少し端正に、幅広い服に合わせたい人へ。
デニムからスラックスまで。
ジャケットを着る日にも、シャツ一枚の日にも使える。
より「革靴らしい革靴」として長く付き合える一足です。
![[SANDERS] Military Derby Shoe サンダース ミリタリー ダービー シュー - apartir Online Store アパルティール セレクトショップ](https://cdn.shopify.com/s/files/1/0692/7938/3859/files/sanders-military-derby-shoe-sandersapartir-online-storenagoyaselectshop-442270_480x480.jpg?v=1729826081)
服装別に考えると、もっと面白い
DENIM
デニムにSANDERS。
これはとても自然な組み合わせです。
特にストレートやワイドシルエットのデニムには、ある程度ボリュームのあるSANDERSのラストがよく馴染みます。
裾を少しクッションさせてもいい。
逆にノークッションで革靴のフォルムを見せてもいい。
CHINO
チノパンにはAPRON DERBY。
ワークウェアの背景が自然につながります。
ベージュのチノに黒の革靴を合わせると、アメリカ的なカジュアルに少し英国の空気が加わる。
この「国をまたいだスタイリング」が、個人的にはとても好きです。

SLACKS
ウールスラックスならMILITARY DERBY。
腰回りにゆとりのあるトラウザーズと合わせ、裾に少しだけ革靴を覗かせる。
クラシックな組み合わせですが、SANDERSの少し厚みのあるソールが入ることで、今のシルエットにも自然に馴染みます。
TAILORING
そして、apartirらしく合わせるなら、オーダージャケットやスーツにも。
SANDERSは「革靴だからスーツ」という考え方だけではなく、
仕立てた服を、少し日常側へ引き寄せる靴
として使ってほしいと思います。
ジャケットにデニム。
スラックスにニット。
シャツにワークパンツ。
そうした境界線にSANDERSを置くことで、スタイリングが少し自由になります。
ガラスレザーのお手入れは、難しく考えなくていい
ポリッシュドレザーのいいところは、手入れがとても簡単なこと。
SANDERS公式でも、ブラッシングのあと、少量の水を含ませた柔らかな布で表面を磨く方法が案内されています。
普段はこのくらいで十分。
① 履いた後にブラッシング
ホコリを落とします。
② 柔らかい布で軽く拭く
水をほんの少し含ませる程度でOK。
③ 乾燥させる
直射日光や高温を避け、風通しの良い場所で。
ガラスレザーは表面が比較的強いため、通常のスムースレザーのようにクリームを頻繁に入れる必要はありません。
むしろ、クリームを厚く塗り込むよりも、表面をきれいに保つことを意識した方が、この革の美しい光沢を楽しめます。
靴は、服の最後に置くものではない
洋服を選んで、最後に靴を決める。
もちろん、それでもいい。
でも、SANDERSを履くときは、少し逆の考え方も面白いと思います。
この靴を履きたい。
だから今日はデニムにする。
今日はスラックスにする。
今日はジャケットを着よう。
そんなふうに、一足の靴から服装が決まっていく。
それくらい、靴にはスタイルをつくる力があります。
APRON DERBYの少し無骨なUチップ。
MILITARY DERBY SHOEの端正なステッチワーク。
どちらも英国のワークウェアやミリタリーという背景を持ちながら、今の服に合わせると不思議なくらい自然です。
古いものを、そのまま古く着るのではなく。
今の自分の服の中に取り入れる。
SANDERSの靴は、そんな楽しみ方ができる一足だと思います。
SANDERS NEW ARRIVAL
APRON DERBY / DERBY SHOE
英国で長い歴史を持つSANDERSの定番モデルを、apartirのスタイルでご提案しています。
デニム、チノ、ミリタリー、スラックス、そしてテーラード。
毎日の服の中で、少しずつ履き方を変えながら育てていける靴です。
店頭では実際に足を入れて、パンツとのバランスまで含めてご提案しています。